臨済宗と墓のまめ知識 | 設立
栄西の系譜は早くに途絶えたのです。その後、中国からの渡来僧を開山とする多くの臨済宗寺院が建立されたのですす。日本の臨済宗は、日本の禅の宗派のひとつなのです。師から弟子への悟りの伝達を重んじる。釈迦を本師釈迦如来大和尚と、ボーディダルマを初祖菩提達磨大師、臨済を宗祖臨済大師と呼ぶのです。同じ禅宗の曹洞宗が地方豪族や一般民衆に広まったのに対し、臨済宗は時の武家政権に支持され、政治・文化に重んじられたのです。その後時代を下り、江戸時代に白隠禅師によって臨済宗が再建されたため、現在の臨済禅は白隠禅ともいわれているのです。
現在の臨済宗のほとんどは江戸中期に修行体系を完成した白隠慧鶴の系譜に属しているのです。法嗣という師匠から弟子へと悟りの伝達が続き現在に至っているのです。師匠と弟子の重要なやりとりは、室内の秘密と呼ばれ師匠の部屋の中から持ち出されて公開されることはないのです。臨済宗の教えは、人間が生まれながらに、だれもがそなえている尊厳で純粋な人間性をみずから悟ることによって、仏と寸分も違わぬ人間の尊さを把握するところにあるのです。もちろん禅宗ですから、坐禅を最も重視するのです。
師匠と弟子のやりとりや、師匠の振舞を記録した禅語録から、抜き出したものが公案とよばれ、宋代からさまざまな集成が編まれてきたが、悟りは言葉では伝えられるものではなく、現代人の文章理解で読もうとすると公案自体が拒絶するのです。臨済宗の禅は、看話禅と呼ばれ、師匠が公案という問題を出すのです。弟子はこれを頭だけで理論的に考えるのではなく、身体全体で、理論を越えたところに答えを見いだすのです。そして、この結果を検証するのが参禅なのです。
しかし、悟りに導くヒントになることがらの記録であり、禅の典籍はその創立時から現在に至るまで非常に多いようです。それとともに宋代以降、禅宗は看話禅という、禅語録を教材に老師が提要を講義するスタイルに変わり、臨済を初めとする唐代の祖師たちの威容は見られなくなったのです。弟子が師匠から法を受け継ぐことを、特に禅宗では重視するのです。
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